これから職業訓練校を受講する方にとって、筆記試験と面接試験対策は必須です。特に、面接に関しては苦手意識がある方にとって不安を感じる方も多いかもしれません。
職業訓練校の面接においては、「どんな姿勢が求められるのか」「自分自身をどのようにアピールするべきか」など様々なポイントをおさえて臨むことが重要です。
そこで今回は職業訓練校の選考面接対策のポイントに絞って解説します。
❶職業訓練校の面接では、就職する意欲が高いかどうか、訓練校に通い続けられそうかを見られます。
❷職業訓練校の面接では、受講するコースを受けようと思った理由、どんなスキルを習得したいのかを質問されます。
❸職業訓練が終わったらどれくらいで就職するのかも質問されます。
まず、就職する意欲が高いかどうかを面接で見極められるため、事前に自分がなりたい職業や目指す方向性を明確にすることが大切です。面接官は、何人もの面接をこなしています。そのため、質問に対しての回答が本音か建て前か微妙に読み取られてしまいます。結果として「就職する意思があるかどうか」が言動に現れやすためです。
次に学ぶ目的を明確にすることで、自己PRにも自信を持てるようになります。例えば、エンジニアを目指している場合は、「Webアプリ開発に特化したカリキュラムを学び、自分が開発したアプリが多くの人に利用されることを目指している」といった具体的な目標と方向性が定まります。
実際に自分が興味を持つ企業や業界の情報を収集し、自分がなぜその職業に興味を持つのか、どのような理由でその職業を選んだのかを考え、面接官にアピールすることです。具体的なエピソードを交えながら、自分の考えや思いを説明しましょう。
このように、自分の方向性を具体的に作り上げることで、面接官に自分自身をアピールできるようになります。では、具体的にどのような準備をしておいた方が良いのかを順に解説していきます。
職業訓練校の面接事前準備
職業訓練校の面接官からよくある質問のひとつ「職業訓練校の○○コースを志望された理由を聞かせてください?」と尋ねられたらあなたならどのように答えますか。 志望動機は、自分がなぜその職業訓練校の○○コースを選んだのか、どのようなキャリアアップを目指しているのかを明確に伝えられるかどうかが明暗を分けます。
例を挙げると、自分がプログラミングを学びたいと思っている場合「現代社会に欠かせないIT分野で、自分のスキルアップを図るために、プログラミングの基礎から学び、Web開発などの実践的な知識を身につけたいと思っています。将来は、エンジニアとして社会に貢献することを目指しています」といった具体的な志望動機を伝えましょう。 これは、転職活動においての志望企業における面接でも同じで具体的な方向性をイメージできることが大切です。
面接前に自己分析をしよう
自分が何をしたいのか、どのような能力を持っているのかを整理しておくことが大切です。とくに、面接では自分の長所や短所を正直に伝えることが重要です。また、職業訓練校に入りたい理由や目標をしっかりと伝えることも大切になります。
そもそも面接では、質問に対して、的確に答えるだけでなく、相手に興味を持ってもらうような回答をすることが重要です。例えば、「なぜその職業に興味を持ったのか?」という質問があった場合、自分がその職業に興味を持った理由を、具体的に話すことが大切になってくるからです。
自己分析の具体的な方法
自己分析とは、自分自身を深く知り、自分の強み・弱みや適性、やりたいことなどを事前に整理することです。面接では自分自身をアピールすることが大切ですが、そのためには自己分析が欠かせません。自己分析をすることで、自分自身がどのような人間で、どのような仕事が向いているかが明確になり、自己アピールする際にも有利になります。
自己分析を行う上では、キャリアプランシートなどを活用してより具体的に目標進路をハッキリさせておくことが重要だからです。キャリアプランシートの書き方については、次の記事を参考にしてみてください。
面接練習の方法
面接の練習には、模擬面接を行い、自分自身がどのような印象を与えるのか、また、回答の内容や表現方法に改善すべき点がないかを確認することが大切です。また、練習の際には、身だしなみや態度など、面接官に好印象を与えるための基本的なマナーも意識しましょう。
職業訓練校の選考面接当日の重要な注意点
企業の管理職として面接をした経験則から「面接時の服装やメイクに対して第一印象」は非常に重要となります。具体的な服装のおすすめは次の2点を意識して選別することです。
①清潔感のあるもの
②デザインはオーソドックスなもの
たとえば、無地のスーツやジャケットにシンプルなブラウスやシャツを合わせるのが良いです。また、基本は柄物よりも無地が無難です。メイクに関しては、ナチュラルメイクが印象は良くなります。
職業訓練校の面接に挑んだ当時は、紺やグレーのスーツにベーシックなレジメンタル柄のネクタイの方が多くみられました。女性のメイクに関しては、ナチュラルメイクが基本でした。
面接での第一印象は、その後の評価にも大きく影響するため、とても重要なポイントです。しっかりと準備をし、自分らしさを出しつつ、清潔感のある服装やメイクを心がけることが大切です。
選考面接での時間配分
面接では、時間配分も考えておかないと「思ったことを伝えきれない」ことにもなりかねません。面接官は多くの候補者を面接するため、面接者の人数によっては時間に余裕がない場合もあります。
そのため、自己PRや志望動機、質問など、アピールしたいポイントを前もって考えておき、時間配分が大切です。たとえば、自己PRに2分、志望動機に2分、質問に1分というように、時間配分を決めることで、スムーズな面接を進めることができます。
また、面接中に面接官が深堀りしてくる可能性もあるため、あらかじめ質問されそうなことを想定しておいて、自分の経験や能力を簡潔に箇条書きでまとめておくことも大切です。
表情や態度に気を配る
入室時の第一印象が重要です。覇気のある声で面接官に向かって挨拶しましょう。受講する意気込みなどを挨拶で示すことも良い印象を与えられ、その後の面接もスムーズにいきます。
複数面接官への対応
複数の面接官がいる場合は、質問した面接官一人に向かって回答するのではなく面接官全員に回答する気持ちで目配りを忘れないようにしましよう。
面接では、面接官に対して敬意を払い、丁寧な態度で接することが大切です。面接官の話をよく聞き、相手の質問に対して適切に回答しましょう。また、笑顔や目線など、コミュニケーションのポイントにも注意しましょう。
面接官からの質問に答えるポイント
面接官からの質問には、自己PRや志望動機、経験など様々なものがあります。そのため、事前に自己PRや志望動機、自分の経験についてしっかりと考えておくことが必要です。特に職業訓練校の場合、就職意欲が問われます。筋違いの回答にならないように気を付けましょう。
職業訓練校の選考面接の傾向と対策
面接の形式は、都道府県により異なります。個人面接とグループ面接があります。個人面接または面接官2名以上と4~5名単位でのグループ面接です。面接時間は1人当たり10=15分程度です。
私の場合は、グループ面接でしたので、1つの質問にたいして応募者が順番に答えていく流れでした。そのため、前後の受験者の答えが気になると自身の想定していた答えがぶれてしまいがちです。しっかりと準備をして信念を伝えられるようにしましょう。
よく聞かれる質問としては(実際の面接で質問された内容)
職業訓練校の選考試験の場合、訓練校によっては面接が重視される傾向にあります。筆記試験は最低合格ラインや平均点以上であれば面接によるコミュニケーション能力や志望動機、就職意欲などが確認されます。
筆記試験対策については、こちらの記事にまとめています。
職業訓練校の面接における合格のための対策のまとめ
今回は、職業訓練校での選考面接において、自分の経験則も踏まえた内容で解説しました。選考面接では自分自身の就職意欲と実現度、そして受講意欲についてアピールすることが重要になります。また、選考面接は次の再就職の際の面接対策にも繋がります。そのためしっかりと対策を行って挑むことが大切です。
職業訓練校の本来の目的は、就職することです。自身の希望する職種や将来の方向性を明確に答えられるようにしたいものです。職業訓練校の受講が決まり、受講中に希望する職種や起業に就職が決定すれば、それはそれで自身にとっても訓練校にとっても良い結果となります。
職業訓練校の選考面接対策としてまずは、「よく聞かれる質問」には必ず答えられるようにしておくことです。定番質問についてはあらかじめ回答内容をまとめておくのも良いでしょう。その際に、あまり一字一句まる覚えしようとすると緊張のあまり忘れた時にあまたの中が真っ白になる可能性もあります。事前に要点だけを整理しておくようにしましょう。
また、面接対策として面接突破のための面接講座を活用する方法もあります。「ストアカ」というオンライン講座がお勧めです。