パソコン初心者の方には、職業訓練校でパソコンの知識や資格を取得したいけど全く習ったこともなく、自信がないと不安に思っている。職業訓練校の知識だけで、本当に役に立つのだろうかと感じている方。そんな方のために私自身が8ヶ月間、通っていた職業訓練校での授業内容の一部をご紹介します。
・職業訓練校(パソコン関連)の授業内容について知りたい方
・そもそもパソコン操作について不安がある方
パソコンやインターネットの世界は日々進化し、今やAIを使いこなすことが必須になりつつあります。例えば、最新のゲームを快適に楽しむためにはどのようなパソコンが必要なのか、あるいは仕事で効率的に作業するためにどのスペックやAIが必要なのか、多くの方が迷うことです。
まずは「エクセル」「ワード」を学習する初級コースでは、パソコンの電源を入れるところからWindows画面に表示してあるアプリの扱い方などの大まかなパソコン操作から始まる場合が多いです。授業内容でも最初のうちは全くパソコン操作をしたことがない人レベルから始めるところもあります。
初級・中級コースであればパソコン操作など基礎知識を得ることで、今後仕事上パソコン操作を行う上で様々なメリットあります。その後、AIを使いこなせるまでは十分に可能です。
職業訓練校で学ぶパソコンの構造
パソコンの構造は、多くの人にとって複雑でわかりづらいものに思えるかもしれませんが、実際は5つの装置に分かれており、この基本構造は昔からほぼ変わっていません。この基本構造を理解することが第一歩です。ここでは、五大装置など基本的な内容に焦点を当てて、初心者でも理解しやすいように説明します。
コンピュータの五大装置とは
- 入力装置⇒コンピュータに仕事をさせるためデータなどを入力する装置です。キーボード、マウス、マイク、スキャナーなどデータをコンピュータに送り込む装置になります。
- 主記憶装置⇒記憶装置には、「主記憶装置」と「補助記憶装置」の2つがあります。主記憶装置はコンピュータが演算を行うために必要なデータを一時的に保管しておくためのものです。パソコンのスペック表示には「メインメモリ(RAM)」と記載されています。データの出し入れを高速に行うことができる反面、電源を切るとデータは消えてしまいます。そのため補助記憶装置で補います。
- 制御装置⇒演算と記憶の間のデータのやりとり、入力や出力の制御などをおこないます。
- 演算装置⇒コンピュータのプログラムの手順に従い、判断や計算などの処理を行います。制御装置と演算装置が一体となって中央演算装置(CPU)と呼ばれています。
- 出力装置⇒記憶装置などに格納されているデータや結果を取り出す装置です。ディスプレイ(モニター)、プリンター、スピーカーなどが出力装置になります。
パソコンの心臓ともいえるCPUの選び方とは?
プロセッサー(CPU)は、パソコンの脳とも言える部分です。速いCPUを選ぶと、パソコンの処理速度が向上し、快適な作業やゲームプレイが可能になります。例えばCPUは、Intel 社のCore i5やAMD社の Ryzen 7などは、一般的な使い方に適しています。
CPUは開発された時期により、「世代数」で表されます。Intel Coreシリーズの場合、i5やi7のあとの「-」の直後の数字が世代数になります。世代数が大きいほうがより新しい世代になります。
メモリーとストレージ容量の選び方
メモリー(RAM)は、同時に実行できるアプリケーションやタスクの数を決定します。多くの場合、8GB以上のRAMがおすすめです。
ストレージにはハードディスク(HDD)とSSDの2種類があります。データの読み書きを優先するならSSDが有利です。128GB以上がおすすめです。速さよりも容量を優先するならハードディスクがおすすめです。ストレージ容量は、ファイルやソフトウェアを保存するために重要です。大量のデータを扱う場合は、256GB以上のストレージが必要です。
データの大きさを表す単位
bit | ビット | |
byte | バイト | 1byte=8bit |
KB | キロバイト | 1KB=1024byte |
MB | メガバイト | 1MB=1024KB |
GB | ギガバイト | 1GB=1024MB |
TB | テラバイト | 1TB=1024GB |
PB | ペタバイト | 1PB=1024TB |
例えば、CD-Rの容量は650~700MB、DVDの容量は4.7GB、BD-R(1層)の容量は25GBです。
グラフィックスカード: ゲームやデザインに必要なGPUの選択
ゲームやデザイン作業に興味があるなら、グラフィックスカード(GPU)の選択も重要です。NVIDIA GeForceやAMD RadeonのGPUは、高品質のビジュアルを楽しむのに最適です。例えば、GTX 1660 TiやRX 5700などがおすすめです。
具体的な例を挙げると、ゲームが好きで、快適にプレイしたい場合は、Intel Core i5搭載のパソコンに16GBのRAMとGTX 1660 Tiを選ぶことが理想的です。これにより、高解像度のゲームもスムーズに楽しむことができます。
ディスプレイの選択
ディスプレイは、画像サイズと解像度が重要です。ノートパソコンの場合、持ち運ぶ場合が多いなら、画面サイズは10~15インチがお勧めです。解像度の数値は大きい方がきめ細かに表示されます。1,920×1,080ピクセルのフルHDがもっとも多く、さらに3,840×2,160ピクセルクラスの4Kも出てきています。
これらのスペックの理解は、パソコン選びにおいて重要です。自分のニーズに合ったスペックを選ぶことで、パソコンのパフォーマンスを最大限に引き出します。
職業訓練校で学ぶパソコンの基礎知識
パソコンを選ぶ際、オペレーティングシステム、そしてポートとコネクティビティについての基本的な知識が役立ちます。
オペレーティングシステムの選択: Windowsのバージョンとエディション
オペレーティングシステム(OS)は、パソコンの中核であり、ユーザーインターフェースを提供します。Windowsを選ぶ場合、バージョンとエディションを選びます。例えば、Windows 10 Homeは家庭向けで基本的な機能が揃っていますが、Windows 10 Proはビジネス向けで高度なセキュリティ機能を提供します。選択は用途に合わせて行いましょう。
パソコンのポートとコネクティビティ: USB-C、HDMIなどの重要性
パソコンのポートとコネクティビティは、デバイスの接続や拡張性に影響を与えます。USB-Cポートは高速データ転送や外部ディスプレイ接続に便利です。HDMIポートはテレビやモニターへの接続に必要です。また、Wi-FiやBluetoothなどの無線接続も重要です。例えば、USB-Cポートを搭載したパソコンは、最新のアクセサリーやデバイスとの互換性が高いため、将来の拡張性を考える際に有利です。
今使っているパソコンは何が不便か: パフォーマンスの不足や問題点の特定
まず、現在のパソコンの性能や問題点を洗い出しましよう。例えば、起動が遅い、アプリケーションの動作が重い、画面がフリーズするなどの問題があるかもしれません。これらの問題を特定し、新しいパソコンが必要な理由を明確にしましょう。
パソコンの進化は速く、一概には言えませんが6~7年も経過するとOSやアプリのバージョンも古くなってきます。パソコンの起動も遅くなり、操作しているときの動きも重たく感じるようになってきます、さらにメモリーも消耗してきます。使っているときにストレスを感じているようであれば買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
予算の設定: どれだけの予算が必要か?
次に、予算がどれくらい迄なら購入できるのか確認します。新しいパソコンはさまざまな価格帯で提供されています。予算を決定する際には、パソコンの用途や必要な機能で価格が大きく違ってきます。現在では5~7万でも充分なスペックの商品があります。インターネットでのページの閲覧、ワード・エクセルなどの一般的な用途はそれほどメモリーを消費しないためパソコンが「重たい」と感じることは少ないです。主な用途がはっきりしていればそれに見合った性能のパソコンを購入することがベストです。
用途に合ったパソコンの選択
これから購入するパソコンの用途を確認しましょう。パソコンを主に仕事で使用するなら、生産性向上に貢献する高性能なモデルを選びます。ゲームやデザインに使う場合は、グラフィックス性能が重要です。また、移動が多いならノートパソコンを、デスクで使うならデスクトップを選びます。
たとえば、会社の業務で使用しているパソコンとの互換性を優先するならOSのバージョンを考慮した予算を設定し、仕事に適したパソコンを選び、パフォーマンスの向上を図ることができます。
Windowsパソコンの買い替えプロセス
オンラインでのおすすめのウェブサイトとツール
最近では、オンラインでパソコンを検索した方がいろいろな種類が選べます。人気のあるウェブサイトやショッピングプラットフォーム(例:Amazon、楽天、価格ドットコムなど)を確認し、さまざまなモデルや価格を比較しましょう。また、パソコンの比較サイトやレビューサイトを活用して、他のユーザーの評価や意見をチェックし後から後悔しないようにさまざまな角度から検討しましょう。
評判の確認と信頼性のチェック
選んだモデルに興味がある場合、そのパソコンのレビューを読んでみましょう。レビューからは、パフォーマンス、耐久性、サポートの品質などについての情報が得られます。信頼性のあるレビューサイトやフォーラムで、実際のユーザーの体験を確認することが重要です。
たとえば、あるユーザーが特定のパソコンのバッテリー寿命について不満を述べている場合、そのパソコンはモバイルユーザーには適していない可能性があります。
メーカーウェブサイトでの購入方法
最終的に選んだモデルに決定したら、メーカーの公式ウェブサイトでカスタマイズが必要であれば調整し、注文を完了しましょう。メーカーウェブサイトでは、プロセッサーやメモリーのアップグレード、ストレージ容量の変更など、自分のニーズに合わせたカスタマイズが可能な場合があります。注文の際には、配送オプションや保証にも注意しましょう。
私の場合はDELLのノートパソコン「Vostro」を職業訓練校の受講中に購入し今でも使っています。DELLの特徴は、価格が手ごろ(10万円以下)の割に高性能な機種が豊富にあること。期間限定でセールがあったりしますので、常に価格はチェックしていました。
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パソコンを選ぶ際は情報リテラシーを活用しよう
セキュリティとプライバシー: インターネット上での安全な選択
新しいパソコンを使う際には、セキュリティとプライバシーを確保することが大切です。まず、信頼性のあるウイルス対策ソフトウェアをインストールし、アップデートを怠らないようにしましょう。また、不審なリンクや添付ファイルを開かないように注意し、強力なパスワードを使用してアカウントを保護しましょう。
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アフターサポートと保証: サポートオプションの重要性
パソコンに問題が発生した場合、アフターサポートが頼りになります。メーカーのサポートオプションや保証内容を確認し、問題が生じた際に迅速に対応してもらえるかどうかをチェックしましょう。具体的なエピソードとして、パソコンがトラブルに巻き込まれた際に、メーカーサポートが的確なアドバイスを提供して問題が解決するケースを挙げることができます。
パソコンのセットアップとデータ移行: 新しいパソコンの準備
新しいパソコンをセットアップする際、データの移行やバックアップを適切に行うことが重要です。パソコンに既存のデータやアプリケーションをスムーズに移行させる方法を調べ、必要なファイルを安全に転送しましょう。また、新しいパソコンの設定をカスタマイズし、自分の好みに合わせて利用する準備を整えましょう。
例えば、古いパソコンから新しいパソコンへのデータ移行がスムーズに行えるツールや方法を選び、重要なデータを失わずに新しい環境で使えるようにすることが重要です。
情報リテラシーを活かすことで、新しいWindowsパソコンを安全に運用し、最大限に活用することができます。セキュリティ、サポート、データ移行に注意を払い、安心してパソコンを楽しんでください。
まとめ:初心者が安心して学べる職業訓練校のパソコン講座
私の受講していた職業訓練校の授業では、パソコンの基礎的な知識からパソコンの構造などを中心に学びました。知識や構造を踏まえてパソコンを購入の際、選定のポイントや注意点等をアドバイスしていただきました。パソコンやインターネットの世界では進歩についていくことは容易ではありませんが、基本的な知識や構造を理解しているがことが大切です。
職業訓練校や独学でこれからWebデザインを学ぼうと考えている方やWeb系の企業に就職しようと考えている方は特にパソコンやインターネットの基礎を学習することはとても重要です。訓練校でのWebデザインを学んだ内容は次の記事をご覧ください。
パソコンの経験が全くなく、職業訓練校のパソコン授業についていけるのか心配。そんな不安に思っている方でも充分理解できる基礎的な授業であることを紹介しました。確かに、限られた授業時間で行われるため授業内容によってはどんどん先に進みます。場合によっては、1時限(1コマ)でテキストの10ページ分ぐらい進んだり、項目を飛び越えて進む場合もあるため油断は禁物です。
訓練校のパソコン基礎授業は、初歩的な授業内容も含まれていましたが、後々パソコンやインターネットのトラブルの際に役に立つことばかりでした。やはり仕組みや基礎を学び直しをすることは大切なことだと思います。
職業訓練校の授業では、しっかりと基本を押さえて教わったおかげで、後のプログラミングの授業を受ける際も理解することが出来ました。